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マウスガード(マウスピース)

マウスガードとは*

 その昔、漫画、実写等のボクシングのKOシーンで口の中からなにやら白いものが飛び出したのをご覧になった方も多いと思いますが、それが既製品のマウスガードです。そして、現在、K−1、プライドといった格闘技の試合でノックアウトされた選手の口の中に指を入れないと取れないのが、専門家が作製するマウスガードです。最近では、テレビ番組のおかげでマウスガードの知名度もアップしてきましたが、実際に使用している人は少ないのが現状です。

マウスガードの重要性は*

 サッカー選手のキックしたボールは時速100kmと言われ、そのボールをヘディングした場合の脳への衝撃を考えると怖いものがあります。ヘディング時の衝撃をやわらげるためにもマウスガードを装着してクレンチング(歯を食いしばること)することが効果的です。
 欧米では、アメリカンフットボール、ラグビーの試合ではマウスガード装着が義務付けられています。もしも試合中マウスガードを装着しないで事故が起きた場合、指導者が罰せられたり、起訴問題にまでなるそうです。
マウスガードの利点*

 ・歯の保護
 ・顎関節の保護
 ・脳震盪の予防
 ・あごの骨の骨折予防
 ・口の中の裂傷予防
 ・パワーアップ?
*保護者、指導者の皆さんへ*

 スポーツ外傷は、試合中よりも練習中の方が発生回数が多いといわれています。2度と生えてこない子供達の歯を守りましょう。特に脳震盪は、記憶力減退、人格障害を起こす危険性があり、一度起こすと繰り返しやすくなりますのでマウスガードの装着が必要です。
 もうひとつ大事なことは、成長期の少年少女の口の中は変わりやすいということです。矯正中であるとか、歯が生えてきたりする場合もありますので是非専門家にお尋ねください。
 特にかみ合わせは重要です。



マウスガードの出来るまで
まず歯医者さんへ行って歯の型をとります。
その型に石こうを入れて模型を作ります。
マウスガード用の軟性プラスチック
軟性プラスチックを器械に装着して熱で柔らかくしておいて
ガッチャンコと歯の模型にかぶせます。
そうすると模型にぴったりのマウスガードの元が出来ます。
ジョキジョキとまわりを切り取り、外形を作ります。
口の中に入れて噛み合わせを調節して完成。
マウスガード装着
我々がつくるマウスガードは、ただ、型を取ってハイ終わりというものではありません。この状態ですと前歯がぜんぜんマウスガードに当たらず、あごに痛みが出ることがあります。
咬み合わせを調整するためこの咬合紙を咬んでもらいます。そうするとマウスガードに赤い色がつきます。
この赤い部分を調整して削り、奥はしっかりと、前歯は軽く当たるように調整します。そして格闘マウスガードの出来上がり。
*我々が目指すもの*

 アメリカンフットボールにおいて試合中に起こる口腔外傷は全体の0.07%に過ぎないのに対して、バスケットボールでは、マウスガードを装着しないので口腔外傷は全体の怪我の34%にものぼると報告されています。
 ですからマウスガードを必要とするスポーツにおいて公式ルールで完全義務化されることが一番効果的であると考えます。そのためにも外傷の危険性、マウスガードの必要性をもっとアピールし、普及させることが我々の仕事であると考えます。

マウスガードを必要とするスポーツ*

ボクシング、重量挙げ、ハンマー投げ、レスリング、テコンドー、空手道、柔道、剣道、キックボクシング、アメリカンフットボール、ラグビー、フリースタイルスキー、サッカー、バスケットボール、ハンドボール、ラクロス、アイスホッケー、インラインホッケー、アグレッシブインラインスケート、野球等など

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